日向市ワーケーションモニターツアーを開催しました
一般社団法人日本ワーケーション協会の代表理事入江真太郎です。
日向市より委託を受けて、2022年1月17日から4日間の旅程で、ワーケーションモニターツアーを開催しました。今回は主催者目線で体験記に記したいと思います。
今回のワーケーションモニターツアーの趣旨は「新テレワーク施設・SurfOfficeの評価」と「日向市における滞在の良さを見つけてもらう」の2点。ただし、ワーケーションではありますが、平日の開催ですので、参加者が基本的に「仕事」をベースに考えられるように配慮したスケジュールを組みました。
この日参加されたのは、東京都より2社2名、茨城県より1社1名、静岡県より1社1名、北海道より1社1名となりました。皆さんの職種はバラバラで、WEBデザインや制作事業、マーケティングに関する会社や地方創生に関わる会社が参加企業となりました。
2022年1月17日(月)
宮崎空港に到着して、空港でレンタカーを借りて、日向市へ直行。同乗した参加者が全員口を揃えて仰ったのがSurfOfficeのある「STAIRS OF THE SEA」の景観の美しさへの感動でした。
そんな美しい日向灘の大海原を眺められるSurfOfficeへ移動。ここでワーケーションコンシェルジュの渡邊真太郎さんと合流し、日向ことやSurfOfficeに関する説明を受けます。そのあとは、海を眺めながら仕事をする参加者と、渡邊さんの勧めで地元の方と交流できる「ジュクルパコーヒー」へ訪問する参加者に分かれました。私は、「ジュクルパコーヒー」へ。
「ジュクルパコーヒー」のオーナー黒木彩乃さんは、サーフィン好きの女性。地元日向市の様々な方々がここの珈琲店でテイクアウトしてゆっくりと時を過ごします。この日は地元の小学生の子供たちも来ていて、黒木さんから日向市のことを聞いたり、子供たちと遊んだり、都会では過ごせない贅沢なゆったりとした時を過ごしました。
その後、ホテルへのチェックイン。滞在予定ホテルは日向市平岩にある「プレザント日向」でした。客室でもワークが可能な環境が整っていて、必要に応じて仕事をされていた方もいらっしゃったようです。
この日の夜は、宮崎県の名物でもある、宮崎地鶏や焼酎が楽しむことができる「八幡」へ。ワーケーションコンシェルジュの渡邊真太郎さんも一緒に来てくださり、日向の夜の街を楽しみました。
2022年1月18日(火)
翌日の朝。プレザント日向の近くに朝日が見えるスポットがあると知り、参加者数名と日向灘に現れる朝日を眺めにいきました。非常に素晴らしい眺めでした。
朝食後、金ヶ浜のビーチクリーンへ。地元のボランティアの皆さんが、不定期に金ヶ浜の清掃活動を行っているそうで、今回は自主的に毎朝ビーチクリーンを行いました。海洋プラスチック系のゴミが多く流れ着いていることなどもあり、自分たちが絶景として眺めた砂浜を、綺麗にしてから仕事に向かうので、参加者も心が晴れやかになったと言います。
この日の午前中は、基本的にSurfOfficeで仕事タイム。それぞれの仕事に取り組まれていましたが、比較的温暖な気候であるので、オンラインミーティングを外で行って日向灘を背景に行っていた方もいらっしゃいました。
昼食は金ヶ浜海岸より坂を登った高台にあるfuegoへ。地元の橋倉良子さんたちが運営するおしゃれなランチスポットで、日向鶏のシンガポールローストチキンライスを頂きました。波を横から見られる高台スポットは非常に貴重な景観で、一同は景色にも大満足していました。
午後からは、SurfOfficeで残って仕事をするチームと、東郷地区で農業体験を行う方とに分かれました。このレポートは農業体験チームのものとなりますが、日向市内は広く海の景色が広がるエリアと対照的に農村のエリアもあります。そのエリアでの野菜を収穫したり、畑を開く経験を日向の地元の方と行うことで、この土地の可能性や地域との交流を改めて感じる体験となりました。
SurfOfficeでの仕事組と合流し、この日の夕食は、日向市内で2店舗軒を構える、うどん屋「ながとも」へ。しかし、このお店はうどんだけでなく、さまざまな定食が揃えられていて、各自が食べたいメニューを選びました。ちなみに私は、宮崎地鶏を部屋にテイクアウトしました。
2022年1月19日(水)
この日は、朝にビーチクリーンを行った後に、再びSurfOfficeで仕事をするチームと、細島港で今度は漁港の暮らしを体験に行くチームとに分かれました。私は漁港のチームに同行。沿岸マグロ延縄(はえなわ)漁での水揚げ日本一という、この細島港では、ちょうどマグロのセリが行われていました。参加者の中には、セリの高齢化に気づき、自分自身が日向市に移り住んだらこのノウハウを得ると色々と良いビジネスになるのではないか?と想像を膨らませていた方も。
昼食は細島地区でそのまま食べることとなり、この日の午後はSurfOfficeへ戻り、一同仕事をされました。この頃から、参加者同士でもビジネスの意見交換をするなど「新価値創造」が偶発的に発生していました。これが複数人でワーケーションに来るメリットの一つでもあり、日向市でも新しいビジネスの誕生が期待されます。
この日の夜は最終日のため「きがる屋」で日向の海鮮料理を頂きました。細島港に行った参加者は、リアルに漁港からの流通を見ている感じがするとコメントもされていて「街の暮らし」を体感できるのが日向の面白味と感じました。
さらに2軒目では「うどんバーおだや」へ。ワーケーションコンシェルジュの渡邊真太郎さんが一押しするお店で、日向のことを知り尽くしているマスターの小田司さんの勧めで泳ぐのが苦手な人がサーフィンデビューを果たしたりするなど、日向のコミュニティを大満喫できるお店で、参加者同士がさらに深い日向を味わっていました。
2022年1月20日(木)
この日も、朝にビーチクリーンを行った後に、SurfOfficeで仕事の時間。各自の仕事をしっかりと進められていました。午後からはモニターツアーの振り返り。今回の日向での体験を通して様々な意見が出ました。
・海の景観は今までに経験したことがない非常に立派なものだった
・日向は地元の人との距離が近く、そのふれあいが非常に楽しかった
・大海原を眺めた仕事環境で、いつもよりもとても集中することができた
・また来たいと強く思わせてくてる街だった
その他、課題としては、
・食事のテイクアウトが揃っているとより良かった
・オフィスチェアなどが備わっていると、よりよい仕事環境であった
・景観が綺麗だったが、太陽光が直接入ってしまったのでカーテンが欲しかった
といった、どちらかというと細かい点での意見が上がりました。
今回の日向市のワーケーションモニターツアーについては、基本的に「仕事する」ことをベースにしていただいて、急変しても対応できる体験を準備して参加者に極力「強制させない自由な選択」を意識して作りました。
課題も多く見つかったものの、非常に日向市にとっても、また参加者にとっても非常に有意義な時間になったと感じています。このレポートを読まれた方も是非、ワーケーション先の1つに日向を加えて、最高のロケーションの中で過ごしてみませんか?