移住は「暮らしを楽しむ」ための
あくまでも１つのツール
世界有数のサーフポイント「お倉ヶ浜」へのアクセスも抜群で、
近年サーフィンを目的にした移住者も増えつつある日向市平岩地区。
徒歩30歩で海に辿り着くという海好きにはたまらない場所に立地するご自宅で暮らすのは、
2020年に兵庫県から移住してきた瓶内ご夫妻と息子さん２人の４人の家族。
「楽しむ」ことをいつだって忘れない仲良しご夫妻のお話をお伺いしてきました。
瓶内隆行・季里子さん
- 移住歴4年
- 移住元兵庫県
- 職業移住コーディネーター、他(隆行さん)・デジタルマーケター、他(季里子さん)
海が近くにある暮らしを求めて
移住前の暮らしは？
兵庫では、夫婦で大手スポーツメーカーに勤めていました。２人ともサーフィンが好きで、毎週末に車を走らせて県外のさまざまなサーフポイントに通っていました。そんな中で起きたコロナ禍の県外への往来自粛。『いつかは海の近くに住みたい』という私たちの夢の「いつか」は、その出来事により「今すぐ」に変化しました。
移住のキッカケは？
すべては「どうすればできるだろう。」
―移住への不安は？
春夏秋冬すべての雰囲気を感じるために、それぞれの季節に１０日間ほど宮崎に訪れては、 街中を歩き回りながら地元の人に直接話を聞くなどして過ごしました。それまで、夫・隆行はどちらかというと保守的な方だったのですが、移住を決めて色んな人と出会い、話をしているうちに、「どうしたらできるだろう」といつの間にか移住実現に向けどんどん行動を進めていました。不安より、海が近くにある暮らしへの期待が勝っていたのだと思います。
子どもの変化がなにより嬉しい
実際に移住してみていかがでしたか？
やっぱり最高でした。理想としていたライフスタイルが手に入ったという感じです。息子2人も最初は移住に不安を感じていたみたいですが、1ヶ月もすれば自然と馴染んでいて。
上の子は引っ込み思案な所がありましたが、こっちでは気軽に話しかけてくれる大人が多く、他人と会話をする機会が以前よりたくさんできたことで、自分の意見をしっかり言えるようになりました。下の子はより野性的になって、毎日裸足で自由に暮らしています（笑）
何かストレスなことは？
移住後１年は2人とも会社員として働いており、効率性よりも協調性を重視しがちなこの土地のワークスタイルに以前の職場とのギャップを感じ、正直少し戸惑ったところもあります。ただ、「移住コーディネーター」として独立して働いていると、そういったコミュニティの強さに逆に助けられることがたくさんありました。立ち話などで「こういうイベントをしてみたいんですよね」というと、皆さん色々な知り合いに声を掛けてくれて、あっという間にそれが実現してしまう。都会ではなかなかありえないことです。
いつかは「VAN LIFE」を
１番幸せな瞬間は？
家族と家で団欒している時はもちろんですが、平日朝夕の人もまばらな静かな海で、波に身体を預けている時間は本当に幸せですね。そんな幸せを毎日味わっています。
お二人の今後の展望は？
季里子さん：移住後も前職のスキルを活かし、SNSを使ったマーケティング業務などパソコンに向かう仕事が多かったのですが、あるキッカケから最近「riritata」というお店をオープンして、米粉を使ったシフォンケーキの販売を始めることになりました。お客さんの声を直接聞けるのが新鮮でとてもワクワクしています。全く別業種の2つの仕事ですが、バランスを上手に取りながらこれからも楽しんでいきたいです。
隆行さん:今は移住コーディネーターとして SNS をメインに使った情報提供・相談窓口業務、地元農家や事業者などと働き手の橋渡しなどをしています。今後は『移住相談カフェ』をオープンし、現自宅の横には宿泊施設も展開予定。 そこをプラットホームにコーディネーター業をさらに邁進していければと思います。
そしていつか子どもたちが自立したら、ここを拠点にしながら夫婦2人で「VAN LIFE」をして、サーフポイントをまわりながら各地に日向の魅力を伝える活動ができたらいいなと話しています。
私たちにとって移住はツールであって決して目標ではありません。「楽しく暮らす」ことが目標なので、常に新しい何かに挑戦しながら、これからも自分たちの楽しみを見つけていきたいです。
かめファミリーをチェック！
移住を考えている方へアドバイス
「かめファミリー」という名前で「移住あるある」や「一問一答」など、移住に関してのさまざまな情報をInstagramを通じて共有しています。移住を考えている方の不安や疑問を少しでも解消できればという思いで発信しているので、ぜひご覧になってみてください。
